CYDAS Developer's Blog

サイダス技術者ブログ

【#HRTechConf】働くことにまつわる9つのウソ

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

Nine Lies about Work」の著者のキーノートセッションを聞いてきました。

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What Truly Drives Engagement Around the World

  • Speaker: Marcus Buckingham / Head of Research, People & Performance (ADP Research Institute)

国際的に有名な思想的リーダーであり、NYタイムズのベストセラー作家であり、タレントマネジメントの専門家でもあるマーカス・バッキンガムは、職場で高いパフォーマンスとエンゲージメントを生み出す要因を理解し、世界中に共有することにそのキャリアを捧げてきました。世界的に有名な企業における、タレントマネジメントの実践における一貫性の欠如(しかも多くの場合、衝撃的なほどの逆効果)を観察することで、彼は私たちの職場に蔓延する嘘と、それを変えるのに役立つ中核となる真理を詳しく調べることになりました。彼の9番目にして最新の本「働くことにまつわる9つのウソ」(Harvard Business Publishing 2019)からの洞察とADP Research Institute&rsquoの2019 Global Engagement Study Marcusからのデータにより、世界中の信頼できるエンゲージメント指標と、才能を引き付け、維持するために最も可能性が高い職場の状態を明らかにします。

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freethinkingleader.org

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  1. 人々は働く会社のことを気にする
  2. 素晴らしい計画が素晴らしい結果を生み出す
  3. 最高の会社では目標を段階的に分解する
  4. 最高の人々はバランスに優れている
  5. 人々はフィードバックを求めている
  6. 人々は他人を完璧に評価できる
  7. 人々には才能が眠っている
  8. ワークライフバランスが最も大事
  9. リーダーシップは重要である

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過去に生産性を向上するために機能した技術の進歩やマネジメント戦略はいまや完全に実装済みであり、現状ではもはや生産性向上に寄与していません。 アメリカ、ドイツ、英国いずれにおいても。

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エンゲージメント(会社への共感)を促進するものはなんでしょうか? 業界?教育?性別や人種や年齢?請負や直接雇用の雇用形態?勤続年数?

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従業員エンゲージメントを測るためのアンケート(パルスサーベイ)項目

"We" "Me"
目的 私は心から会社のミッションに熱中している 仕事において自分に期待されていることを明確に理解している
卓越 私のチームでは、自分の価値観を共有できる人々に囲まれている 仕事において毎日自分の強みを利用する機会がある
支援 チームメイトたちは私のことを支えてくれている 素晴らしい仕事をすれば認めてもらえると信じている
将来性 自分の会社の将来に強い確信がある 仕事においてつねに成長するための挑戦をしている

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19ヵ国で、18才から55才までの職業人からランダムに選出した1,000人に対して調査を行いました。 各国で一貫した手法と運用方法で実施し、回答における国レベルの差異は調整しました。

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会社に完全に共感している率

  • 2015: 16.2%
  • 2018: 15.8%

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下がっている国のうち、特に低下(2015→2018)が顕著なのが中国です

  • メキシコ:14% → 13%
  • ブラジル:16% → 14%
  • アメリカ:19% → 17%
  • 中国:19% → 6%

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あらためて、エンゲージメント(会社への共感)を促進するものはなんでしょうか?

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ギグワーク + チーム型運営がエンゲージメントの向上に役立ちます

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絶対出社させるのと、完全に会社に共感していることとどちらが良いでしょうか

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ギグワーク + チーム型運営は、ギグワーク(チーム型ではない)、伝統的な働き方(チーム型ではない)に比べて大幅にエンゲージメントが高まります

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さまざまな雇用形態がエンゲージメントに影響します

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働く場所についてもチーム型で、かつ、8割以上を自宅で働ける人のエンゲージメントが高い結果になりました

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以上から5つの推奨事項

  1. チーム型運営を通じて束ねる組織構成
  2. チームリーダーをサポートするツールやコンテンツ
  3. チーム配属がオンボーディングプロセスで最も重要
  4. 伝統的な働きかたをもっとギグワークにしていきましょう
  5. エンゲージメント向上の主導権はチームリーダーに託しましょう

【#HRTechConf】Employee Metrics Matter, Discover People Analytics

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

始まる前からものすごく人気のInsperity提供のセッションに参加してきました。

Employee Metrics Matter, Discover People Analytics

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There are underlying issues that every business faces. Discover the “secret sauce” to predicting issues such as flight risk, attrition/retention, diversity, overtime and other behavioral insights. By unlocking a comprehensive people analytics strategy within your organization, you can build a proactive, data-driven action plan that maximizes talent and minimizes risk. Hear how business leaders are leveraging Insperity People Analytics, powered by Visier, to reshape company culture, develop their workforce and transform their business. It doesn’t matter if you’re an entrepreneur, business leader, or you’re with an emerging company, attend this session and discover how you can take your business to the next level.

Speakers

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中身はひたすらInsperityの機能紹介でパネリストは終始置き物でした。

【#HRTechConf】Insights from Continuous Performance ‘Pioneers’

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

OKRなどのパフォーマンスマネジメントのSaaSツールを提供する Betterworks のセッションがあったので参加してきました。

Insights from Continuous Performance ‘Pioneers’

Hear directly from HR leaders with complete continuous performance management programs in place. Learn how they secured executive buy-in to launch their program, how they engaged their managers and employees for high adoption, how they structured their program and the positive business outcomes they’ve seen to date. Get inspired to bring continuous performance management into your organization.

Speakers

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OKRによるパフォーマンスマネジメント

Bloom Energyの場合

  • Betterworksを利用してOKR管理をしている
  • マネージャーによる上位OKRの調和、アラインメントが重要
  • 従業員が自分がその上位OKRに対して何を求められているかをマネージャーとしっかり会話して理解できていることが重要
  • 個人も組織のOKRも毎週月曜日に進捗のトラッキングをしている

CBORDの場合

  • OKRによるパフォーマンスマネジメントを根づかせるためにマネージャー層にコーチングして導入をした。
  • マネージャーはみんなうまくいってると言っていたが、全社アンケートを取ったら20%の従業員が何のためにOKRをやるのか理解してなかった。

ビジネスの変化とそれに合わせていく方法

  • HRは現場で何が起きているかわからないので、現場のマネージャーにフィードバックをもらって、変更を加えていってもらう
  • 社内のチャンピオンがもっとマーケットに対してバズっていくように支援をするのがHRの役目。なので現在の到達度などを恥ずかしがらずに正直に教えてもらう関係性なども大事。

【#HRTechConf】AI Empowerment: Turning Data into Peace of Mind for Employees

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

近年のHR Tech Confでも人気のキーワードとして上がっている「AI」ですが、セッションも非常に活況だったので参加してみました。

AI Empowerment: Turning Data into Peace of Mind for Employees

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Companies work hard to offer comprehensive compensation packages that will attract and retain talent. But often, employees struggle to understand which benefits and programs best align with their individual needs—and how to utilize them effectively. In this session, we’ll look at the essential role that data plays in helping employers solving these challenges. You’ll learn how AI and other data-driven tools not only create administrative efficiency, but also enable companies to maximize the value of their talent investments by creating a hyper-personalized benefits experience that leads each and every employee to make smart, confident decisions for their own physical, financial and emotional well-being.

Speakers

福利厚生のレコメンドを行うみたいですね。 f:id:yoshidashingo:20191001113904j:plain

【#HRTechConf】Best-Self Management: Unlock Your Team's Potential

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

チームのポテンシャルを解き放つ Best-Self Management

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リーダーとして、従業員の業務への立ち上がり期間や、貢献のリズムと質を高め、今までよりはるかに長い間それらを保持するために必要な時間を短縮できる方法があるとたらどうでしょうか?

人々が今までで最高の状態であることをサポートすることで、パフォーマンスと従業員ロイヤルティが向上します。

ベストセルフマネジメントの哲学は、成長意欲、強みに基づくマネジメント、心理的安全性、ポジティブな心理学などの研究を統合しています。それは、人の強みを活かし、洗練させ、彼ら自身の個人的な成長と自己開発の旅にそれらを集中し続けるのを助けることにもっとも注意を払います。

あなたのマネジメントスタイルを処理型から変化型にシフトする方法をご紹介します。

冒頭、「周りの人と挨拶をしてみましょう」と言ってさっそく聴講者がもっとも良い向き合い方でセッションに参加できるように仕向けていました。さすがです。最近私も「ワークショップ芸人」になりつつあるのでこういうアイスブレイクは大好きです。

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現代の成功しているブリリアントな会社は従業員全体を高いモチベーションの状態で保つことが上手です。逆に言えば従業員が高い生産性を発揮できる状態を作り出せてないのに業績が維持できる会社は本当に一部の「ビジネスモデルで確立されている会社」のみでしょう。

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Best-Self Management について

Best-Self Managementは 人々を最高の状態にし、維持すること であり、そのために必要な以下のような取り組みをすべて統合して考えることでもあります。

  • Growth Mindset : 成長意欲のあるマインドセットへの変化を起こす

www.mindsetworks.com

  • Strengths-based management :

recruitloop.com

  • Psychological Safety :

rework.withgoogle.com

  • Positive Psychology :

positivepsychology.com

関係性構築のカルチャーを根づかせる

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マネージャーとしての実践内容

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【#HRTechConf】メンタリングが重要な理由

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

HR Technology Conference & Expo の冒頭は「Women in HR Technology」から始まっています。

メンタリングが重要な理由 > Why Mentoring Matters

メンターシップの文化を育むことで、リーダーシップの育成の仕組み、人材流出の減少、女性のための多くの機会の創出を促します。女性が女性をメンタリングするという概念は新しいものではありませんが、男性も女性も積極的にメンタリングに参加することに対する企業レベルでのコミットメントを行う時が来ました。このセッションは、メンターシップを通じてダイバーシティとインクルーシブの結果を大幅に改善する方法を理解するのに役立ちます。さらに、メンターシッププログラムを実装するために必要なもの、テクノロジーがどのように役立つか、そしてメンターシップがキャリアの成功への最良のパスの1つである理由を学びます。

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ディスカッションでは3社の取り組みと、会場からよりよいメンタリングや会社レベルでメンタリングに予算をつけてコミットすることについて、スーパーバイザの役割についてなどの質疑応答が繰り返されていました。

サイダスでのメンタリングと、ダイバーシティについて

サイダスの技術本部では、新卒/中途にかかわらず必ずメンタリングを3ヶ月〜1年単位で行なっています。メンタリングと一言で言っても、単純なオンボーディングだけ行い、その後はスクラムチームでの開発のOKRや自己開発目標を個別に追いかける人から、しばらくメンターについて毎月の自己開発目標の到達を支援してもらっている人もいます。

課題感としては、業務において十分なメンターとなれる人材というのはさほど多くないうえに、難しい仕事を抱えていることも多いという点です。とはいえ、全体的なリーダーシップの醸成や、他人をメンタリングすることによるメンター自身の成長もあるので、かならずバランスを取りながら継続的に行なっていく必要があります。

【#HRTechConf】HR Technology Conference & Expo 2019に参加しに来ました

サイダス吉田真吾@yoshidashingo)です。

HR Technology Conference & Expo とは?

Human Resource Executive MagazineLRP Media Groupがホストする、HR Techに関する世界で一番大きい規模カンファレンスです。

www.hrtechconference.com

なぜ参加するか?

昨年サイダスにジョインしてから、人事テクノロジーの領域における世界的なSaaSプロダクトと、日本のマーケット状況をいろいろ見ましたが、かなり彼我の差が大きいと感じており、このカンファレンスを通じて、世界的なHR Techの市場全体を俯瞰し、グローバルにおけるタレント活用における課題感・トレンドと、それら課題に対する特徴のある製品情報や解決アプローチなどを学んで来ようと思いました。

アジェンダの特徴

参加にあたりアジェンダを俯瞰すると、「スタートアップの対等」「ダイバーシティ」「従業員エンジージメント」「AIの活用」あたりがキーワードとして多いかな、と感じました。個別の内容については実際の開発者や製品担当と会話したり、セッションを聞いたりしながら解像度を上げていきたいなと感じています。

ということで、簡単な内容ですが、参加セッションの内容については随時このブログに上げて行こうと思います。

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