こんにちは、たじりん(@ayaka_pespes)です。
AWS Summit Tokyo 2019の3日目に参加してきました。 そのレポートになります。
基調講演
AWSのサービスをテーマごとに紹介していました。
中でも印象に残っているのは機械学習の事例として紹介されていた、SyntheticGestalt社の事例です。
機械学習を用いて人間の代わりにロボットに実験をさせ、創薬に繋げるということをしているそうです。
その機械学習の部分でAWSを用いているとのことでした。
現状、創薬にはコストがかかってしまい、社会保障費を圧迫しているという問題があり、それの解決手段として機械学習を使用されていました。
すごく未来的な話のように感じましたが、根本には課題や問題があり、それの解決手段として機械学習を使っていました。
ついつい、技術にばかり目が行ってしまいますが、技術は手段であることを忘れないでおきたいです。
Amazon DynamoDB Deep Dive
DynamoDBの機能の説明とNoSQLのデータモデリングの話です。
データモデリングについては下記がセッション内で紹介されていました。 aws.amazon.com
www.slideshare.net
DynamoDBのテーブルを設計する場合もER図までは作成することが大事だそうです。
Alexaのスキルを作成するときにDynamoDBを使っていましたが、データモデリングを考えずにDynamoDBを触っていたので、今後は紹介されていたスライドを見ながら、より適切にDynamoDBを使っていこうと思います。
サーバーレスアプリケーションのためのセキュリティアーキテクチャ
サーバーレスでセキュアに構築する方法の話でした。
AWS Well-Architected Frameworkに「Serverless Applications Lens」というドキュメントが公開されており、そこにセキュアなアーキテクチャについても載っています。
以下のような質問をあげ、それに回答していく形で、セキュアなアーキテクチャを紹介していました。
- APIアクセス制限をどのようにしていますか?
- lambdaファンクションがアクセスできるAWSサービスをどのように保護していますか?
- ログをどのように分析していますか?
- 依存関係や脆弱性をどのように監視していますか?
- lambdaファンクションがアクセスできるVPC内のAWSリソースに対してどのように保護していますか?
- サーバーレスアプリケーション内の機微な情報をどうしていますか?
- どのように入力値をチェックしていますか?
それぞれ、以下の方法が紹介されていました。
- 1、2 Cognito、IAM、lambdaAuthorizer
- 3、4 Cloud Watch Logs、X-Ray
- 5 WAF、Security Group
- 6、7 System Manager Parameter Store、Secret Manager
侵入テストでCloudFront、lambdaも申請不要になったというお話もありました。
サーバーレスで作るときもセキュリティを意識して作りたいなと身を引き締めました。 英語ではありますが、サーバーレスなAWSのサービスを使うときは、AWS Well-Architected Frameworkを読みながら使おうと思います。
めざせ!サーバーレスプロフェッショナル
サーバレスで開発をする際の具体的な話でした。
複数環境にデプロイする方法がとても参考になりました。 alexaのスキルを公開していますが、特に開発用環境や評価用環境、本番用環境を分けずに作成してしまっており、今後変更を加えるときにどうしようか考えていました。 SAMで環境変数を用いて複数環境にデプロイできるそうなので、試してみたいと思います。
他にもアーキテクチャのデザインパターンの話をしていましたが、時間がなくなりあまり詳しく聞けなかったです。 後日スライドを公開するとのことなので、公開を楽しみにしておこうと思います。
AWS & Alexa Automotive : worldwide Automotive industry trends
車とalexaのお話でした。 アメリカではすでに車内で使うecho autoが発売されており、車内でalexaを使うということが進んでいます。 車で使うスキルもローンチされており、日本では日産がすでにスキルを公開しているそうです。
またamazon社のとったアンケートから次のようなことがわかったそうです。
- 家の中で使っているVUIエージェントと車の中で使うVUIエージェントは同一の方がいいと思っている人が76%
- 車の中で使いたいのはナビゲーション、MUSIC、Driver Warning
現在、alexaは100以上の機器に搭載され、世界で公開されているスキルは80000以上に登るそうです。 AVSを使ったデバイスが今後も増え、利用シーンが増えそうだと感じました。 今後は利用シーンも考えながらスキルを作ったりすると、便利で快適な体験を増やせるのではないかと思っています。
3日目まとめ
技術的なことを多くインプットした1日でした。 私個人としてはサーバーレスをalexaのスキルを作る際に使用しており、すぐにスキルの開発で使えそうなインプットが多くありました。